遠山の夕焼け
遠山の夕焼け
谷を彩る幻想・・・逆さまの富士山と赤い兎
遠山谷の彼方に夕日が沈むとき、空は漆黒のV字型に切り取られます。それは、まるで逆さまにした浮世絵の赤富士そっくり。遠山谷ならではの風景の一つです。
この逆さ赤富士を眺めることのできるベストポイントの一つが、盛平山遊歩道。龍淵寺から三分ほど登った場所に桟敷席が設けられ、ここから和田宿と遠山谷が一望できるのです。
「秋から冬にかけて、ハッとするほど美しい夕焼けが見られることが度々あります。いわし雲が夕日に照らされて輝くんですよ。ぜひとも多くの皆さんに、この素晴らしい眺めを見ていただきたいですね」
と、龍淵寺住職の盛宣隆さんはおっしゃっています。
盛平山中腹からの逆さ富士
満月と赤い兎
濃紫色に染まった夕暮れの空が、南アルプスの尾根をくっきりと縁どる。その彼方からゆっくりと月が上がり、一瞬、月を頂いた兎岳と聖岳が、最後の夕日に赤く染まる……。
運がよければ、そんな幻想的な光景が小嵐公園展望台から眺めることができます。
県自然保護指導員の斉藤七郎さんによれば、夕焼けと満月が重なるのは一年のうち、旧暦11月15日の1~2分のみだそうです。そのため巷ではこれを「満月の兎伝説」と呼ぶのだとか。
さらに、満月が兎岳のちょうど真上から昇るのは、十九年に一度だけのこと。日本に「兎」と名のつく山は南アルプスと新潟にしかありませんから、これは貴重な一瞬です。
「赤いうさぎ」は午後4時ごろから午後5時ごろが良く見えます。
これ以上遅くなると山も空も暗くなり写真も撮れません。写真を撮る場合は望遠レンズの使用をお勧めします。
赤く染まった兎岳の上空で、玉兎が搗く餅は、紅白の祝い餅かもしれませんね。
満月周期表
2024 | 01/26 | 02/24 | 03/25 | 04/24 | 05/23 | 06/22 | 07/21 | 08/20 | 09/18 | 10/17 | 11/16 | 12/15 |
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2025 | 01/14 | 02/12 | 03/14 | 04/13 | 05/13 | 06/11 | 07/11 | 08/09 | 09/08 | 10/07 | 11/05 | 12/05 |
小嵐稲荷神社地図
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