長野県最南端の秘湯と秘境の里・山と渓谷に囲まれた里山がここにあります

信州遠山郷

遠山郷観光協会/長野県飯田市南信濃かぐらの湯となり
Tel0260-34-1071 https://tohyamago.com/

地図

猪解体レポート

猪解体レポート

 2003年12月、肉のスズキヤさんにお邪魔して見学させていただいた猪解体の様子をお知らせします。取材をOKしてくださったのは若旦那さん、解体を実演してくださったのは大旦那さん。
「山肉は新鮮さが命だからねえ、本当はゆうべのうちにさばいちゃいたかったんだけど、息子が『ストップ』って言うもんだから。もう、始めていいかな?」
 大旦那の鈴木理孔さんはそう言って、大の字にひっくりかえっている猪に、年季の入った小刀をサクサクと刺し込みはじめました。

  • kaitai01解体開始直後の猪

鈴木理孔さん(大旦那)の話

「解体技術は、この店を始めるときに飯田の肉屋で一週間修行したけど、あとは我流。店に来るお客さんから『今度の肉はまずい』『うまい』と教えられて勉強したね。

  • suzuki02鈴木理孔さん

 今解体してるのは、内臓抜きで40kgのメス。たぶん2~3歳かな。今まで扱った中で一番大きかったのは、10年くらい前に獲れた、ワタ抜きで120kgのオス。  ほかにも、猟師が大物を仕留めたはいいが、谷底に落ちて動かせなくて、鋸で4つに割って運び出したなんて話もある。  年経た猪は、しょっちゅう泥浴びするから、肩のところにタコって呼ばれる固いコブができる。そこまで来ると、肉の味は落ちるけどね。

 猪や鹿の利用法は、肉を食べるだけじゃないよ。昭和40年代の初めまでは、猪の肩に生えてる固いミノ毛がよく売れた。革靴を作るときの針として使うんだ。猪の毛は先が二股になっていて、そこ糸をひっかけると抜けなくなるから、都合がいいんだ。  昭和30年代までは、鹿の皮が一枚一万円で売れた。鹿の毛は管になっているから、友禅染のハケに使われる。

 この猪は、腹の中にちょっとワタが残ってた。まだ慣れてない猟師だったんだろうな。  野生の獣をさばくと、その年の山の木の実の出来が分かるよ。今年は、大鹿は豊作だったけど遠山地方は不作だったみたいだね。  どうしてわかるかって?包丁を入れたときの刃触りさ。これがわからなけりゃ、肉屋とは言えないよ」

  • kaitai02まず腕から皮を剥ぐ
  • kaitai04皮下脂肪から皮を丁寧に剥いでゆく
  • kaitai06あっという間に丸裸
  • kaitai11ナイフと糸でリブを外していく
  • kaitai15解体終了、おいしそうな肉のカタマリ

>遠山郷の山肉料理

  関連記事

二度芋味噌田楽の作り方

二度芋味噌田楽の作り方 [県指定]選択無形文化財(食文化)《平成14年3月14日指定》  遠山郷では、南アルプスの急傾斜畑でジャ >続きを読む

殿町の茶屋・ふじ姫饅頭

殿町の茶屋 売り切れ御免の名物饅頭 道の駅遠山郷に隣接したお店は、美味しい「ふじ姫饅頭」を買い求めるお客さんで朝から賑わっていま >続きを読む

いっ福

いっ福 美味しいごはん、食べてってー いっ福定食 下栗の里、くねくね道をどんどん上がった見晴らしの良いこのお店はリピーターも多い >続きを読む

ログハウスの宿「かぐら山荘」

かぐら山荘 旅の拠点にログハウスの宿 丸太小屋風の建物、日帰り温泉かぐらの湯から歩いて1分です。 ▲ご宿泊時、夕飯メニューの一例 >続きを読む

ヨシマルヤストアー

ヨシマルヤストアー 地元スーパーはお土産の宝庫!? 遠山人に愛される普段の美味しいがいっぱい 地元スーパーには遠山人に愛される普 >続きを読む

上村 観光関連施設営業状況2022春~

2022年 春からの 上村エリア 観光関連施設営業状況です。 しらびそ高原天の川 2022年4月16日~  しらびそ高原オートキ >続きを読む

上村農産物直売所

上村農産物直売所 上町・下栗産、大集合!! とうがらし味噌(350円)/荏胡麻味噌(480円) 下栗芋せんべい(550円)/雑穀 >続きを読む

信州サーモン・あまご

梶谷川の清流で育った あまご 信州サーモン              >続きを読む

no image
遠山郷のお弁当

遠山郷のお弁当&テイクアウト 主に、和田地区 お弁当リストです。 遠山郷も元気にがんばってます。    

道の駅遠山郷 EV充電利用可能

道の駅 遠山郷 の EV充電器 駐車場の奥、 藤姫まんじゅうかたくりさんの 斜め前です。 QRコードから エコQ電 サイト経由  >続きを読む

猪解体レポート 長野県最南端の秘湯と秘境の里・山と渓谷に囲まれた里山がここにあります

Copyright © 1998-2016 遠山郷観光協会 All right reserved.

▲ページ先頭へ