旧木沢小学校 なつかしい木造校舎資料館

ぬくもりとノスタルジーがいっぱい


遠山郷木沢地区。上町、下栗、和田を結ぶ秋葉街道の要所に位置する宿場町です。遠山森林鉄道の起点として栄えました。その木沢地区で中心的存在の「旧木沢小学校」は昔ながらの木造校舎が保存され、住民手作りの展示施設、交流拠点として活用されています。
昭和7年に建てられ、平成12年に廃校となった木造校舎。地元住民の手で保存され、資料館やイベントスペースとして活用されています。

廃校になった小学校が、この期間だけライダー歓迎のカフェスペースへと変身します。

・山の資料館(2年生教室) 南アルプスに関する資料を展示。
・山の図書室 小学校の旧蔵書や寄贈本など4千冊以上が閲覧できる。
・林鉄資料館(4年生教室) 森林鉄道の資料を展示。
・祭りの資料館(5年生教室) 木沢地区の霜月祭りを紹介。

料金:入場料無料(基本無料ですが校舎維持のための協力金としてご協力お願いします。)
定休日:年中無休

ネコ校長

校舎に住み着き16年近く校長を務め地元の方そして皆さんに愛されたタカネ校長、写真展、モトカフェや感謝祭で大忙しでしたが2023年11月7日に永眠しました。
今は、校舎入口で木彫りのタカネ校長が任務を引き継ぎ? 皆様をお迎えしています。

在りし日のタカネ校長

木沢霜月祭

校舎直ぐ近くには、木沢正八幡神社があります。 毎年12月第2土曜日に霜月祭が開催されます。
前日に準備と「宵祭り(よいまつり)」をし、当日は朝から、湯立ての水を迎える「若水迎え」がおこなわれます。そして、神職による祭典を終えると、いよいよ「本祭り(古典祭)」の始まりです。
まず「ひよしの神楽(かぐら)」で祭場を歌によって清め、神々のやってくる道を開いたのち、「神名帳」を奉読して全国66ヶ国の一宮(いちのみや)を迎えます。
そして、最初に「式の湯」とよぶ7立の湯立てがくり返されます。
いずれも神社や集落内にまつる神々による湯立てで、その最後を「太夫舞(たゆうまい)」で締めくくります。
神社を湯で清める「宮浄め」に続いて、鬼門の隅にまつる幣に歌を捧げる「八乙女(やおとめ)」があり、扇と剣(刀)による「四つ舞」が4人で舞われます。
「天伯の湯(てんぱくのゆ)」では使用済みの湯木を持って村人も湯立てに参加します。
「中祓い(なかばらい)」で招待した一宮をお返しすると、以後は村内にまつる神々の祭りとなります。
赤い襷(たすき)を締めた「襷の舞」に続いて、面神に湯を捧げる「鎮の湯(しずめのゆ)」があり、32面の「面」が登場します。「かす舞」で残っている神々・精霊を追い返し、釜を崩くずす所作をして祭りを終えます。