長野県最南端の秘湯と秘境の里・山と渓谷に囲まれた里山がここにあります−信州遠山郷

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秋葉街道

現代に残る街道風景

山住神社

 和銅二年(709)に伊予国越智郡大山祗神社から遷祭されたと伝えられる古社。
高根城主奥山氏の崇敬を受け、元亀三年には三方ヶ原の戦で敗れた徳川家康がここに逃げ込みました。
境内にそびえる二本の大杉は樹齢千三百年といわれ、静岡県の天然記念物に指定されています。狼が神使のため、害獣除けや憑き物除けの神として、人々の信仰を集めました。

遠山郷 山住神社(水窪町)の写真山住神社(水窪町)

青崩峠

 遠州と信州の県境に位置し、秋葉街道最大の難所として知られました。
  峠付近は崩落防止工事が進んでいますが、小嵐川沿いには現在でも、青みがかった崩れやすい断崖がそびえています。国道152号は現在でもこの峠に阻まれ、分断されたままになっています。

遠山郷 青崩峠の写真青崩峠

梁ノ木島番所

 遠山土佐守景直が徳川家康の命を受け、豊臣方の落人を取り締まるために設けたのが始まりです。遠山氏滅亡後もその末裔が番所を守り、許可のない材木の搬出などを取り締まりました。かつては青崩峠のふもとにありましたが、天明七年(1787)の山崩れによって倒壊したため、現在の小嵐川岸に移築されました。
 明治三年に払い下げられましたが、現在でも遠山氏ゆかりの宮下家の居宅となっています。

遠山郷 梁ノ木島番所の写真梁ノ木島番所

小川路峠

 飯田市千代と遠山上村を結ぶ峠。一説には遠山氏が開道したといい、戦国時代に武田信玄の軍勢が通過したことで知られています。
 秋葉街道の脇道の一つとして、峠を越えたその先は飯田市松尾で中馬街道と交わります。秋葉参りの参詣人ばかりでなく、遠州方面からの善光寺・御嶽参りの参詣人で賑わいました。

遠山郷 小川路峠の写真小川路峠

合戸峠

  和田と木沢を結ぶ小さな峠。大日如来の石像が祀られ、昔ながらの旧道の風情が残っています。

秋葉・金毘羅碑

  長野県下伊那地方では、秋葉大権現(火の神)と金毘羅大権現(水の神)がともに祀られる場合が一般的です。

遠山郷 下栗の秋葉・金毘羅大権現塔の写真下栗の秋葉・金毘羅大権現塔

地蔵峠

 上村と大鹿村との境。現在でも道中の安全を守る地蔵尊が祀られています。南朝の宗良親王が転戦のために行き来し、のちに遠山氏が江戸への参勤のために往復した峠です。秋葉街道はこの峠を越え、分杭峠・杖突峠を経て甲州街道に至ります。

遠山郷 地蔵峠に祀られている地蔵尊の写真地蔵峠に祀られている地蔵尊
■参考文献
『南信濃村史 遠山』 昭和51年 南信濃村史編纂委員会編 南信濃村発行
『秘境はるか 塩の道秋葉街道』 平成5年 有賀競・野中賢三著・発行