(写真/遠山山の会 前澤さん)中央構造線の東側に位置し、現在でも年間4mmずつ隆起を続けているといわれています。 北アルプス(飛騨山脈)が早くから観光客に親しまれてきたのに対して、南アルプスは山懐が深いためになかなか登山客を寄せつけず、こんにちまで静かで雄大な自然を保ってきました。
とくに上村や南信濃村を登山口とする赤石・聖・光・池口岳などは、南アルプスの中でも上級者向けのコースとなっています。
南アルプスには、北アルプスほど急峻な岩稜地帯はありませんが、アプローチが長く登山道も未発達なため、より高度な技術と体力とを必要とするのです。
また、高峰が広く分布し、森林限界が高く夏の雪渓も少ないことから、その山容は北アルプスよりも重厚、逆にいえば地味なものとなっています。登山者に顧みられることが少なかったのは、そうした外見的印象もあることでしょう。
公共交通機関が少ないため、マイカーがなければ登山口にたどり着くのも一苦労。つまり、南アルプスは日本でも最後に残された秘境の一つ、本当に山が好きな人たちのための山脈なのです。

兎岳
聖岳
上河内岳
光岳
池口岳
鶏冠山
朝日山